CHICAライフ
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付き合うのは問題のある年上男(「問題のある男」)ばかり。幽霊が見えるダンサーの母(「幽霊VS.母の話」)を反面教師に、恋愛の相性が完璧な弟(「弟コンプレックス」)を可愛がってみたり、引きこもる“ゲーマー”の彼と同棲(「オタク(?)の生態」)してみたり。まともなのは島本さんだけなのか、それとも…?『ナラタージュ』の切なさはどこに?恋愛小説の名手・島本理生のリアルワールド。

島本さんのエッセイがあることを知りませんでした。
日頃使っている図書館には置いていなかったので。勤めている図書館で借りて読みました。
こういっては失礼ですが、島本さんの作品にダメ男ばっかり登場する理由がわかったような気がします・・・。そして本当にいそうな理由も・・・。
どうしてそんな変な人とばっかり付き合うんですか!?
付き合ってまもなくて同棲する意味も私にはわからない。。。
島本さんは1度作家合コンをしたことがあるらしい。
作家さんの名前までバッチリ載せていましたが、それはその場にいた乙一さんが作家の名前までエッセイにバッチリかいてしまったかららしい。
「小生日記」私、読んだんだけどなぁ。そんな話があったこと、全くもって覚えていないです^^;そこに、かつての旦那様もいらしたそうですが。それがきっかけではないらしい。
でも、このエッセイ、多分時系列どおりではないですよね?この合コン話で後に旦那になるって言っているんですが、その話の後に「ナラタージュ」が出ますっていってたので、順番ではないのかと思ったのですが、どうなんだろう・・・
そしてこの作品を読んで、島本さんのイメージは思いっきり変わりました^^;
恋多き女性だったり、若干しをんさんっぽい文体の時もあったり、ご家族の事とかいろいろ。
面白かったです。
にしても、やっぱり島本さんは芥川賞の受賞を逃したのは悔やまれていたんですね。落ちてしまったけど、そのときはちょうど最年少芥川賞作家誕生と言われていたとかかれていたので^^;
でも、賞を獲っても、作家さんは書いて本を出さないと意味がない気がするんです。
島本さんは受賞できなかったけど、コンスタントに出されていて、たくさん世に出されているので、それはそれで良いのではと思ったのですが、やっぱりダメでしょうか。
後半で同居人が登場しましたが、あれは言うまでもなくあの方ですよね。ゲーマーでもいいけど、何でもエロゲーに例えられるのは嫌だなぁ。
というか。島本さん、結婚して離婚されてたんですね^^;てっきりまだ結婚されたままだと思っていたのでびっくりしました。

〈講談社 2008.6〉H22.7.10読了