戸村飯店青春100連発
戸村飯店青春100連発
クチコミを見る

大阪の下町にある中華料理店・戸村飯店の二人の息子は、性格も見た目もまるで正反対。
東京、大阪と離れてくらす兄弟が再会をきっかけに人生を見つめ直していく。
一番大切なことは近すぎて見えないもの。
単純でバカでかっこわるいけどかっこいい男子の姿を見事に描いた、瀬尾まいこ・渾身の一作。

いつも行っている図書館で入らなかったので、勤めている図書館で借りました。
(だから買え)
「Re-born はじまりの一歩」を読んでいたので、第1章だけは知っていました。
ようやく全貌が明らかになってよかったです。
コウスケとヘイスケ、性格は全く違いましたね。
ヘイスケが家を出る前まではお互いのことを勘違いしてたような気がする。近すぎて、相手の事が見えていなかったというか。
ヘイスケは始めはヘラヘラしていて、私も嫌いだったけど、でも段々見えてくるヘイスケの心情を思うと、切なくなりました。
みんなにうけようと思って吉本のビデオを見て研究したり、お父さんに認めてもらいたくて包丁の練習をしたり。基本的に真面目で、認められたいと思うのは1番上の性格というか、もって生まれたものなのかな〜と共感できるところがありました。私も長女なので。
ヘイスケが東京で過ごした1年は、決して無駄なものではなくて必要な時間だったのだと力いっぱい思います。
古嶋君という連れと出会えて良かったね。何でも青春ものにしたがるけど、とってもいい子で、ヘイスケには必要な人なんだなと思いました。
コウスケもまっすぐで純粋でとっても可愛いです。
冬からは怒涛の展開でしたけど。
北島君や岡野と言う存在が、とても大きかったのだと思います。
コウスケとヘイスケは、離れたからお互いの気持ちを思いやれるようになったんでしょうね。後半の関係はとても素敵だったと思います。
2人は将来どうなるんでしょうね。
2人で骨肉の争いを繰り広げるのでしょうか^m^
喧嘩しつつも2人でお店を継いで、常連の人たちに愛される店が出来ればいいなと思います。

〈理論社 2008.3〉H22.5.30読了