三毛猫ホームズの用心棒 (カッパ・ノベルス)
三毛猫ホームズの用心棒 (カッパ・ノベルス)
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編プロに勤める三枝英子は、深夜の帰宅中に変質者に襲われそうになったところを、見知らぬ男性に助けられる。それ以後、英子に不利に働く人物が次々と怪我をしたりと不思議なことが続く−。三毛猫ホームズシリーズ第46弾。

最新作は短編でした。
どの作品も面白かったです。犯人は意外でしたし。
個々の感想です。
「三毛猫ホームズの水泳教室」
この作品に出てきた永井夕子と言う人は違う作品にも登場しているみたいですね。道理でキャラクターがやたらと確立されていると思った。
事件の真相がわかって、その後が切なかったです。
「三毛猫ホームズの英雄伝説」
かつて襲われそうになっていたところを助けてくれた秋山浩二が出所した。そのときに誤って相手を殺してしまったために刑務所に入っていた。
誰も死なない事件なんだけども、もともとの事件の犯人の行動とか諸々がありえないと思ってしまった。
「三毛猫ホームズの殺人協奏曲」
ピアニストの安立みすずのお母さんについては何となく分かっていたけど、アーティスト?って大変なんだな。殺人事件とは関係ないけど、みすずは山崎とは一緒にならなくて正解だったよ。最後、気持ち悪かった〜。
「三毛猫ホームズのいたずら書き」
この作品で疑問だったのは、身内を殺して死刑になるかっていうこと。前科がないし、強盗でもないのにな〜と、変なところが気になってしまった。
事件の真相は、辛くて悲しいものでしたね。
「三毛猫ホームズの用心棒」
自分があの人を幸せにするっていう思い込みは怖いですね。
自分のしている事が殺人であろうとなんであろうと、彼女のためならって思うのが怖い。英子さん、幸せになるといいですね。

〈光文社 2009.12〉H22.5.20読了