
ねずみ石
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祭りの夜には、ねずみ石をさがせ。かなう願いは、ひとつだけ―。
中学一年生のサトこと土井諭大には、四年前のお祭りの記憶がない。
恒例の子供向けイベント「ねずみ石さがし」の最中に、道に迷って朝まで行方しれずだったのだ。
同じ夜、村では母娘惨殺事件が起こっており、今でも未解決のまま。
未だにサトのところには刑事が聞き込みにやってくる。
記憶を失っている部分に、何かあると考えているのだ。
今年も祭りがやってくる。中学生になってから仲良くなった山田誠也は祭りの事を調べたいらしい。
サトはセイと神社へ行き、近所に住む修平の元へ向かう。
大崎さんは最近ミステリっぽいのも書かれていますね。
本屋が舞台の作品も好きですが、こういう作品も好きです。
始めはサトとセイの掛け合いが何だかわざとらしい気がして好きではなかったのですが、それも実はいろいろ理由があることを知って、腑に落ちたり。
少年を書くのが上手いと思います。
謎についてもなるほどなぁと思いましたし。
でも、サトとセイの最初の仲の良さはちょっと異常では?
一瞬しをんさんのような妄想を立ててしまいましたよ。
ヤバイヤバイ。
事件は哀しい結末でしたね。
新たな事件も勃発してしまうし・・・。犯人は自分勝手だし・・・。
いろんな意味で、犠牲が多かったなと思います。
〈光文社 2009.9〉H22.3.2読了
面白かったんですが、ラストはちょっと重かったです〜;;;児童書だと思って読んだので、余計にそう感じてしまったんだとは思いますが^^;
でも、私も苗坊さんと同じで、大崎さんのこういう作品もいいなーと思いました。