
アイドル武者修行(日経ビジネス人文庫)
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『日経エンタテインメント』の連載に書き下ろしを加えて文庫化。ジャニーズのアイドルグループV6の井ノ原快彦が、芸能界の裏話から、アイドルという職業を選んだプロの視点で見た「働くこと」「生き方」までを飾らない口調で語る。仕事の意味や葛藤を本音で綴る。意外と知られていないジャニーズ事務所の考え方やアイドルの不思議を本人が明かします。イノッチが人を惹きつける理由も読めば納得の1冊!本人撮影含むプライベートショット収録。
再読です。以前刊行された「アイドル武者修行」が文庫化されたのです。同じ内容だと思ったけど、やっぱり買っちゃいました。
単行本が出ていた時も、追記が書かれていましたが、今回も追記の追記が書かれていて、単行本が出た時からもさらに4年が経過しているわけで、2009年のイノッチの思いも書かれていたのが良かったなと思います。
以前も読んだ時に思ったのですが、イノッチの書く文章はやわらかくて分かりやすくて好きです。
そして結構いろんな事を語ってくれちゃっています。
ある意味で暴露本です。
でも、本当の暴露本じゃない。
イノッチが芸能界で芸能人として働いている事で思う事、感じる事、心がけている事、学んだ事。たくさんのイノッチの想いがこの本にはこめられていると思います。
この作品は、2002年から2005年に連載された頃のものなので、とても懐かしさを感じました。
ああ・・・こんな事、あったなぁって。
t.A.T.uのドタキャンとか、懐かしかった…。彼女達が出た回に、V6も丁度出ていたんです。だからものすごく覚えてる。始まって少し経ってから、何となくあわただしいなとテレビを見ていても分かったし。ビデオで録画してたから、見たいって人が多くていろんな人に貸したなぁとか、余計な事も思い出しました。
「明日天気になあれ」のドラマとか…。さらにそんな事があったなぁと。今はすっかり「9係」の浅輪君が定着しちゃってるから・・・。
イノッチがその時に関わっていた仕事に対してだったり、その頃の世相についてを語ったり。
もちろん独断と偏見の文章だとは思うけど、好きな人の連載だから読んでみようと思って自分の知らなかった世界を知るのはとても良い機会だと思います。
イノッチはドラマや舞台はこういう想いで臨んでいるんだ。とか、コンサートはこんなところにもファンのことを考えた演出があったんだ。とか、昔はやんちゃでこんな馬鹿なことをした事があるんだ。とか。
イノッチは宝塚や歌舞伎についてこう思っているんだ。とか。
凄く身近な存在に感じることができるんですよね。
イノッチのこと、V6のことをたくさん知ることが出来てとても嬉しかったです。
懐かしさも感じつつ、そういう想いも再確認したのでした。
是非とも、この本を「アイドルなんて・・・けっ」って思っている人に読んでほしいです。多分、きっと、少しは思っていたのと違うなって、思ってもらえると思うから。
って、アイドルって言う歳を超越している気がしますけどね^m^
私の中では6人は永遠にアイドルですけども。
「アイドル武者修行2」も文庫化してくれないかな。そしてその文庫本には集録されていなかった連載の最後の方の数回も載せてほしいなぁと今から思ってます。
〈日系ビジネス人文庫 2009.10〉H22.1.22読了