
黒猫の三角 (講談社ノベルス)
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「野放しの不思議が集まる無法地帯」アパート阿漕荘の住人、保呂草探偵に奇妙な依頼が持ち込まれた。
連続殺人事件の魔手から一晩ガードして欲しい、というのだ。
ここ数年、那古野市には「数字にこだわる」殺人犯が跋扈している。
依頼人には殺人予告が送られていた!衆人環視の中、密室に入った依頼人の運命は!?
「遊びで殺すのが1番健全だぞ」
「仕事で殺すとか、勉強のために殺すとか、病気を直すためだとか、腹が減っていたからとか、そういう理由よりは、ずっと普通だ」
久しぶりの森さんです。
S&Mシリーズを読み終えてからの本なので、最初は物足りなさを感じてしまったのですが、やっぱり森さんは凄いです。
すぐに引き込まれていきました。
3年前の7月7日に11歳の子が殺され、翌年の7月7日には22歳の女性が殺され、その翌年の6月6日に33歳の女性が殺された。
今年は…っていう展開から、ぐいぐい引き寄せられて、犯人も驚き!
えぇ〜!?と思いましたよ。まさか犯人があの人とは。
物語の中で、いくつも伏線が張られているのですが、全然気づきませんでした。
紅子は本当に頭が切れますね。頭がいい、じゃなくて頭が切れる。
の方が正しい気がします。
このシリーズも続くのでしょうか。分からないのですが。
最後にある人のエピローグがあるのですが、別の事件に遭遇と書いてありました。
私、S&Mシリーズかで、名前を聞いたことがある気がするの…
特に練無という名前。
どこかでリンクしているんですね、きっと。
〈講談社 1999.5〉H21.10.21読了