これから自首します (ノン・ノベル)
これから自首します (ノン・ノベル)
自称映画監督の勝馬に幼馴染みの小鹿が告白した。殺人を犯し自首すると約束していた友人が急に翻意したのでかっとなったという。しかし、殺した相手というのが、かつて犯罪をおかしてもいないのに自首騒ぎを起こしたいわく付きの人物。今回の自首騒ぎにも何かいわくがありそうで…。勝馬には勝馬で正直者の小鹿に自首されては困る事情があった!?前代未聞の“自首”ミステリ誕生。

いや〜…。難しかったです。いろんな人のいろんな事件とか出来事の真実と、推理と、実は違うんじゃないかって言う事とが錯綜していて頭の中を整理するのが精一杯でした。
登場人物はそれほどいないのだがその登場人物たちがものすっごいいろんな所で関わりがあったり、途中でチョイ役だった人が実は重要な人物だったりして本当に理解するのが大変でした^^;
勝馬は映画監督ででも長編映画はまだ取った事がなくて借金取りに追われている。幼馴染の小鹿は名前は可愛いけど実はがたいの良い男で第一印象は怖いらしい。
もう一人砂町という人物はある事件をきっかけに勝馬たちと接触するようになったのだけど、その「事件」が本当に最初のきっかけなのかなぁ。
最後は何とか良い方向にいって良かったのだけど、でも結局は勝馬の思い通りになって実行されているような気もするし・・・う〜ん。
シュールですねぇ。流石蒼井さんだなと。
そろそろ短編も読みたいなぁ。

〈祥伝社 2009.5〉H21.8.29読了