
有限と微小のパン (講談社ノベルス)
日本最大のソフトメーカ「ナノクラフト」が経営するテーマパークを訪れた西之園萌絵と友人・牧野洋子、反町愛。
社長の塙理生哉はかつて萌絵の婚約者だったらしい。
パークでは過去に「シードラゴン事件」と呼ばれる死体消失事件があったという。
萌絵たちを待ち受ける新たな事件、そして謎。
核心に存在する、偉大な知性の正体は…。
S&Mシリーズの金字塔となる傑作長編。
ネタバレ注意!
2段組でしかも600ページ。長かった…。
真賀田四季博士との再会です。だからか事件も一筋縄ではいきません。
テーマパークの教会での松本さんの殺人。ホテルの個室内での新庄さんの殺人。そしてバーチャル内での藤原副社長の殺人。
例によって例のごとく、ちっともトリックは分かりません^^;
「ナノクラフト」の人たちが頭が良すぎて言っていることが分からないです…。
にしても、トリックには驚いた。まさかすべての人が仕掛け人だったとは。殺人は予期せぬ出来事だったのですね。
まあ、殺人は普通予期せぬ出来事だけど^^;
そして、相変わらず犀川先生と萌絵の関係が気になっていたのですが、ちっとも進展しないんですねぇ。
この作品でS&Mシリーズは終わりなのかと思っていたのですが、終わらないんでしょうか。どうなんでしょうか。
微妙に進展しているようなしてないような。
でも、今回の犀川先生はかっこよかったです^^ちゃんと萌絵のために長崎まで車をすっ飛ばしてきたんだもの〜。
四季博士は何度でも復活しそうですね…。これからどうなっちゃうのか。とっても気になります。
ただ、犀川先生と歩いた6時間は、ただの「人」だったんじゃないかなと思ったけど。
〈講談社 1998.10〉H21.5.12読了