太陽の坐る場所
太陽の坐る場所
高校卒業から10年。クラス会に集まった男女の話題は、女優になったクラスメートの「キョウコ」。
彼女を次のクラス会へ呼び出そうともくろむが、「キョウコ」と向かい合うことで思い出される、高校時代の「幼く、罪深かった」出来事―。
よみがえる「教室の悪意」。28歳、大人になってしまった男女の想いを描き、深い共感を呼び起こす傑作ミステリー。辻村深月の新境地。

や〜もう。何でこんなに悲しくて痛い作品を書くの。
読んでいてどんどん暗い気持ちになりました。
学生時代、私はこんなに計算高く生きていたかな。 
もっと素直だと思うんだけどなぁ。こんな酷いこと、考えてる人なんてそんなにいない…と思う。
酷い人ばっかり。由希も真崎も高里も酷い。
最後の最後だけちょっと前向きだったけど。
う〜む。私は聡美が1番好きだったかな。
キョウコも、過去の自分と決着をつける事ができていて前を向いていて、かっこよかった。
でも、あのカラクリには気付かなかったなぁ。「凍りのくじら」の時もビックリしましたけど、こういう展開辻村さんは上手いですね。
これを書いてしまうととってもネタバレになってしまうので言えませんが、びっくりです。
思わず読み返しちゃいました。

〈文芸春秋 2008.12〉H21.3.12読了