幻惑の死と使途 (講談社ノベルス)
幻惑の死と使途 (講談社ノベルス)

「諸君が、一度でも私の名を叫べば、どんな密室からも抜け出してみせよう」
—自信に満ちたせりふと共にあらゆる状況からの脱出を果たす天才奇術師・有里匠幻が、衆人環視の状況の中で殺害された。
さらに、彼はなんと遺体となってまで、最後にして最大の奇跡を行う!?
犀川・西之園師弟が明かす驚愕の真実。

犀川&萌絵シリーズです。
今回もトリックはなかなか難しいです。ようやく萌絵が自分の推理を披露。
萌絵、絶対にならないと思うけど愛知県警に勤めればいいのに。
事件も奇想天外ですが、それ以外にもカラクリがあるようで。
始めに登場した萌絵の親友が途中から登場しなくなるし、章も偶数の章が抜けています。
どうやらその親友が何かの事件に巻き込まれているようですが。
それは次の作品を読んだら分かるのかな。
また、この作品で携帯電話が登場。また、Webページなるものも登場します。
97年って、まだどちらも主流じゃなかったと思うんですよね。
森さん、先読みしていますね。
どちらの事も萌絵は否定的でしたが。
どちらもなくてはならない時代になってしまいましたね。
事件も面白かったです。
このシリーズも後数冊かな。
2人の頭のいい、微妙にかみ合ってない会話が見れなくなってしまうのは寂しいですね^^;
でも、早く読んで2人の関係がどうなるのかも気になります。

〈講談社 1997.10〉H20.10.22読了