
彼女がグラスの日本酒を呷ると、確実なはずのアリバイが崩れ出す。
グリム童話の新解釈になぞらえて、解き明かされる事件の真相とは!?
渋谷区にある日本酒バー“森へ抜ける道”を舞台に、店の常連の工藤と山内、マスターの“厄年トリオ”と、日本酒好きの女子大生・桜川東子が推理する、九つの難事件。
興趣あふれる珠玉の本格推理傑作集。
「浦島太郎の真相 恐ろしい八つの昔話」の先のほうです。続編から読んでしまいました。
なるほど、工藤さんは警察官だったのですね。そして桜川さんは最初は女子大生の設定だったと。
もう1度続編を読んでみたくなりました。
「ヘンゼルとグレーテル」「赤ずきん」「ブレーメンの音楽隊」「シンデレラ」「白雪姫」「長靴をはいた猫」「いばら姫」「狼と七匹の子ヤギ」「小人の靴屋」
このグリム童話と結ばれた事件が起き、その時代背景を現す解釈が出てきます。
その新解釈が正しいのかは分かりませんが、確かに童話一つ一つの中にある疑問点に気付き、その疑問を見事に解決しているように思います。
面白かったなぁ。
確かにヘンゼルとグレーテルのグロテスクな結末や、赤ずきんちゃんが1発でおばあさんを狼と見抜けないところ、ブレーメンを目指していた動物達が何故ブレーメンへ行こうとしなかったのか、などなど、気になる点はありました。
なるほど、そういう解釈もできるな。と思うんです。凄いです。鯨さん。
私は好きです。
ただ、面白いんですけれども、子どもにはオススメできない作品かな。夢が壊れちゃいそうだから^^;
〈光文社 2001.6〉H20.9.29読了
こじつけっぽさもありながら、
鯨さんの見解にはいつもハッとさせられます。
でも、お子様には勧められませんね。
厄年トリオの雑談にはヒントが?と思いきや、
ほんとに無駄でしたね(笑)