荒野

山野内荒野、12歳。恋愛小説家の父親と家政婦の奈々子と3人で暮らしている。
中学校の入学式。電車で制服をドアに挟めてしまい、うずくまっていると、文庫本を手にしためがねをかけた少年が声をかけてくれた。
それが、神無月悠也との出会いだった。

読みました。ようやく読めました^^
桜庭さんの世界観、やっぱり好きです。
桜庭さんの書く中学生くらいの女の子、好きなんですよね。
子どもで純粋で素直だけど、時折ドキッとするような言葉を発したり、人を惹きつける魅力があって。
荒野もそう。とっても素直で可愛らしいんだけど、中学校生活や悠也との出会いによって徐々に大人になっていく。
麻美と江里華も良いです。いいバランスが取れてるなぁと思う。
悠也、ステキです…。メガネの華奢な男子に弱いのですよ^^;
にしても、いつもお父さんって特徴的なんだよなぁ。
今回のお父さんも、荒野に対する愛は感じたけど、好きになれない人種だった。

〈文芸春秋 2008.5〉H20.9.19読了