むかしのはなし

かぐや姫、花咲か爺、浦島太郎、天女の羽衣、桃太郎……などをテーマに気鋭の作家が書き下ろした衝撃の本格小説。「日本昔話」は、こんなにも新鮮で残酷で面白い「現代小説」だった!!
三カ月後に隕石がぶつかって地球が滅亡し、抽選で選ばれた人だけが脱出ロケットに乗れると決まったとき、人はヤケになって暴行や殺人に走るだろうか。
それともモモちゃんのように「死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか」と諦観できるだろうか。
今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに直木賞作家が描く衝撃の本格小説集。

日本昔話の現代バージョンだろうと思って読み進めていたのですが、どうやら連作になっているようで、何度か前に戻って確認してしまいました。
面白かったですね〜。
しをんさんらしい感じもあり、「ディスタンス」では「私の男」を思い出し。
地球滅亡といえば「終末のフール」だし。
他の作家さんの話をだすのはなんかと思いますが^^;
何だか懐かしさも感じる作品でした。
きっと、自分が感じたものよりももっと深い話なんだろうなと思うのですが、私はまだまだ理解できなかったです。
悔しいですね…^^;

〈幻冬舎 2005.2〉H20.7.28読了