ラベルのない缶詰をめぐる冒険

くるくる天然パーマに牛乳瓶めがねをかけて、「天才少年」にしか見えない少年、ファーガルのひそかな趣味は、スーパーで安売りされる、「ラベルのない(取れてしまった)」缶詰を集めること。
ある日、振るとカラコロ音がする、不審な缶詰を開けると、そこに入っていたのは金のピアス。
こうして、ファーガルの、ラベルのない缶詰をめぐる冒険がはじまった—。

久々のアレックス・シアラーさんです。
凄いです。本当に。どうしてこんなストーリーが思い浮かぶのでしょう。
着眼点が凄いです。
装丁が可愛くて、何だか気になるタイトルだったので読んだのですが、あんなスプラッタな展開になるとは…。
引き込まれますね〜。面白かった。
ちょっとネタバレになってしまうので、あまりいえませんが、缶詰を集める趣味からあんな展開になるとは…という感想です。
面白かった!
でも、私はもう、キャットフードとラベルのない缶詰はあけられないかも^^;怖くて。
関係ないけど、アレックス・シアラーさんの訳ってほとんど金原瑞人って方がされているのですが、芥川賞作家金原ひとみさんのお父さんなんだってね。
娘さんの作品は読んだ事がないけど驚きました。

〈竹書房 2007.5〉H20.7.18読了