タイムスリップ森鴎外 (講談社ノベルス)

オススメ!
大正11年(1922)、何者かの手によって80年後の渋谷道玄坂に突然タイムスリップさせられた森鴎外こと、森林太郎(モリリン)。
元の世界に帰る方法を探る鴎外は、超ミニスカートの女子高生・麓(ふもと)うらら達と共に、芥川龍之介、太宰治ら昭和初期の作家達に共通する奇妙な現象を発見する。
予想もつかない意外な犯人に、文壇騒然間違いなしの野心作!!

面白かった!想像以上に面白かった。
森鴎外の作品、実は読んだ事ないのですが(すみません…)
それでも十分楽しめました。タイトルを知っているだけでも楽しめる。
森鴎外が現代にいるって!どうなの^^;
それだけで面白い。
そして、森鴎外が頭が良くて順応性が高いので、服装も髪型も行動も現代風に!
テレビは観るし携帯は使えるし(絵文字付き)ホームページは開設するし。
おもしろいわ〜。森作品を読みたくなりました。
また面白かったのが、森鴎外が現代人が自分の作品をどう思っているのか知って一喜一憂する所。やっぱり気になるよね。
また、今人気の作家さんがたくさん登場したのも嬉しい。
鴎外が宮部みゆきの「龍は眠る」を読んで涙したら、嬉しいよね。
カラオケしてるのも面白かったなぁ。
でも、鯨さん、なんでキンキの「kissから始まるミステリー」なんて知ってるんだ。
懐かしすぎ。シングルじゃないし、デビュー前の歌だし金田一だし…。
あれはカナリマニアックだぞ。私もたまに歌うけど^^;
他の若くして亡くなった文豪たちの死の真相と鴎外が何故現代へやってきたのかを追求していくのは面白かったなぁ。
ありえない話だけど、実際にあったら面白いだろうな。
ずっと積読しといたのがもったいなかったです。
面白かった!他のシリーズ作も読みます!

〈講談社 2002.3〉H20.7.10読了