阪急電車

オススメ!
恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車…。8駅から成る、片道わずか15分間の阪急電鉄今津線で、駅ごとに乗り降りする乗客の物語。
電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく―片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。
征志…毎週図書館に通う本好き。図書館で新刊を狙っているといつも一人の女性と争うことになり、勝手に敵対心を抱いている。
翔子…仕事も出来てかなりの美人。5年間付き合っていた彼氏を後輩に寝取られ、純白のドレスをきて2人の結婚式へ向かった。
時江…孫とよく出かける犬好きで世話焼きな女性。
ミサ…カツヤという彼氏がいる。顔はいいが、性格が暴力的で自分勝手。偶然乗り合わせた女性の一言と、女子高生の彼氏への発言で別れる事を決意。
悦子…大学受験を控える高校3年生。漢字の読めない、バカだけどやさしい5つ年上の彼氏がいる。
圭一…パンクファッションに身を包んではいるが田舎から出てきた大学1年生。電車のなかで同じ教科書を持つ女性にであう。
康江…オバちゃん集団から逃れられずに苦悩する女性。行きずりの女子大生の言葉から、変わろうと決意する。

ようやく順番がまわってきました。
かわいい!^^片道15分の短い路線ですが、人はいろんな人が行き来するんですよね。
とっても詳しく書かれていたので、絶対近くに住んでいるな、有川さん。と思いましたが、やはりあとがきで書かれていました。
最近、不倫の本ばっかりあたってしまって、恋愛するのが怖くなっていましたが^^;
有川さんの作品を読むと、本当に恋がしたくなります。
いいな、こういう恋愛。
征志とユキの恋が1番憧れますね。やっぱり、しょっちゅう図書館行きますし^^;
悦子とちょっとおばかで優しい彼氏の恋愛も好きです。彼氏良い人!彼女が結構年下だけど、下にして見ないでちゃんと彼女を立ててるし、一人の人間としてみてるし。いいないいな。
そして気になったのが翔子ですね。
ひどいですよ!あんな彼氏。まんまと女性の策略に乗っちゃって。
翔子の作戦は私もスッキリしました。私がいえた義理じゃないですが、素敵な恋愛をこれからしてほしいなと思いました。
図書館で借りたのですが、購入したくなりました。買っちゃおうかな。
有川さんの旦那さんの言葉、「よく言ってくださいました!」って思いました^^
「電車って小説の舞台として面白くない?」「ああいうので妄想を逞しくするのが君の仕事やろ」旦那様、かっこいいです^^

〈幻冬舎 2008.1〉H20.5.5読了