鹿男あをによし

オススメ!
「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」
神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。
失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。
ほんの気休め、のはずだった。
英気を養って研究室に戻る、はずだった。
あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。
慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿…そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで、「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった!
「壮大な構想、緻密な構成、躍動するディテール、ちりばめられたユーモア…。これが二作目なんて信じられない。この作家は、いずれ直木賞を獲るだろう」
と”本読みの達人”金原瑞人氏が絶賛した、渾身の書き下ろし長編。

今更お勧めにしても・・・って感じですが^^;
面白かった!
万城目さんは初読でした。
「鴨川ホルモー」で挫折してしまったので、読むのは最初抵抗があったのですが、この作品はすんなり入り込むことが出来ましたね。
鹿と狐と鼠。
本当にこういう関わりがあるんでしょうか・・・。
なんだか歴史に詳しくなったような気が勝手にしているのですが^^;
勉強になりました。
神社めぐりとか、したくなりましたね。
最初、堀田は不思議な子だなぁと思ったのですが、なるほどですね。納得です。
最後が可愛らしいじゃないですか^^
こういうラスト、好きです。
"目"の正体や、どこに存在しているのか、ドキドキしながら読みましたし、絶賛も分かります。
ドラマは見ていないのですが、予告を見ていると大体忠実みたいですね。
綾瀬はるかの役だけが謎ですが。
「鴨川ホルモー」・・・再挑戦しようかな〜・・・。

〈幻冬舎 2007.4〉H20.2.26読了