さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

「お前ら、いつか結婚するぜ」そんな未来を予言されたのは小学生のころ。
それきり僕は彼女と眼を合わせることができなくなった。
しかし、やりたいことが見つからず、高校を出ても迷走するばかりの僕にとって、彼女を思う時間だけが灯火になった…“未来予報”。
ちょっとした金を盗むため、旅館の壁に穴を開けて手を入れた男は、とんでもないものを掴んでしまう“手を握る泥棒の物語”。
他2篇を収録した、短編の名手・乙一の傑作集。

大学2年生くらいの時に買って、ず〜っと読んでいなかった作品です^^;
挿絵がキレイで好きなんですよね、乙一さんが角川スニーカー文庫から出している作品。
未来予報が本当に好きでした。
ラストが本当に切なかったです。
この2人には、幸せになってほしかったです。
でも、ちょっと前向きで。
自分も頑張らなくちゃって、思わせてくれました。
手を握る泥棒の物語は、不思議な作品でしたね。
乙一さんらしい作品だなぁと思いました。
ラストは途中で気付きましたが、なるほど〜って思いますよね。
好きなラストでした。

〈角川スニーカー文庫 2003.1〉H20.1.23読了