塩の街

オススメ!
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。
男の名は秋庭、少女の名は真奈。
静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。
あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。
それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた…。

うあ〜〜〜〜(悶)
私もこんな恋がしたい〜!!
と、終始悶えていた作品でした^^;
有川さんずるいよ、ひどいよ。こんな内容なら悶えるしかないじゃないか。
はぁ・・・いいなぁ。素敵だなぁ。
こんな恋がしたいわ〜。
は、まともな感想を書いていない^^;

ストーリーは何となく知っている状態で読み始めたのですが、状況が最初は分からなくてちょっと読むのに時間がかかりました。
秋庭と真奈もいいけど、始めの遼一と海月の恋も切なくて素敵で。いろんな愛の形があるんだなぁと思いました。
トモヤも思いっきり悪人ではないから憎めなくて。
最期は秋庭じゃないけど真奈が一緒で良かったんじゃないかなと思いました。
そして!
秋庭と真奈ですよ。
何だか途中から凄い急展開で驚きでしたよ。
入江が登場してからですよね・・・。
入江、だいっ嫌いなんですけど^^;そういう状況にしたからまあ、許してやりましょう。
真奈がどんどん強くなっていくのが分かりましたねぇ。好きだって言う気持ちが強くさせたんでしょうか。
諦めなくて良かったね^^
命を懸けて世界を救おうとする決意は、誰よりも大切な人を先に失いたくないっていう気持ちがそうさせるんだと思うと、もうドキドキしましたよ、うん。
秋庭が「分かれよ!」って言った場面は、
「ときめきトゥナイト」の蘭世と俊の2人のあるシーンを思い出しました。
蘭世を危険な目にあわせたくないと、俊が不器用ながらも蘭世を突き放すシーンがあったんですよね〜
って、マニアックすぎ?っていうか、分かる人いるかしら^^;

野坂夫婦も理想ですね。由美の行動も、正の行動も、もしも自分の立場だったらって考えた上での行動なんだよね。
野坂って名字、聞いた事がある気が・・・と思って有川作品を調べましたが、気のせいでした・・・^^;
自衛官だから勘違いしたみたいです。でも、「クジラの彼」に載っていてもいい2人ですよね^^まあ、その後として2人のお話は載っていましたが。
何だかいろんな愛をたくさん感じた作品でした。
その後のストーリーも好きです。
野坂夫婦の話ももちろん好きだけど、何より秋庭の意外な一面がたくさん見れたことかしら^^
秋庭さんが可愛らしかったですよね。
2人でのシーンは読んでて悶えましたよ・・・^^;
やばい、病気だ、私・・・。
もっと上手く感想を言えたらな〜!
上手くかけないのがもどかしい・・・。

補足:後書きに書いてありましたが、電撃文庫って規制が厳しいんですね。
真奈が中学生だったら、私はここまで大興奮をしながら読んではいなかったと思います^^;引いちゃってたかも・・・。
そして、遼一の年齢も。
実は文庫を持っているので(買って半年。読まずに置いたままになっていました)確認しましたが、年齢は20歳でしたね。
単行本を読んだ後だったので、2人の年齢と境遇に物足りなさを感じました。有川さんの言うとおり、結婚を意識する年齢の方がしっくりといく気がします。
あと、申し訳ないんですけど文庫のイラストが私のイメージとちょっと違ったんですよね・・・。
文庫を読まずに単行を読んで良かったなぁと、ちょっと思いました。有川さんごめんなさい^^;

まあとにかく。
有川さんの全作品を購入したくなりました。一生ついていきますよ!

〈メディアワークス 2007.6〉H19.8.26読了