朝日のようにさわやかに

ビールについての冒頭から、天才トランペッターや心太へ話題は移り、最後は子供の頃に抱いていた謎の解明へと至る―。
虚実の狭間を、流れる意識のごとく縦横に語る表題作他、ホラー、ミステリ、SF、ショートショート等々、恩田陸のあらゆる魅力がたっぷり詰まった、物語の万華鏡。

久しぶりの恩田さんです。
短編集って「図書館の海」以来なんですね。そういえば、久しぶりかも。
「水晶の夜、翡翠の朝」「あなたと夜と音楽と」は読んだ事が過去にあるので、それ以外の感想を^^ヨハンかっこよかったですね〜。
私が好きだと思ったのは、恩田さんが最後に「普通のお話」をおっしゃっている「楽園を追われて」が結構好きだったりします。
久しぶりに会った友人達との集い。いいじゃないですか^^
確かにああ言う事がない限り、仲の良かった友達皆が揃う事ってないんだろうな〜って思うとちょっと悲しいですね。
それから「おはなしのつづき」も好きです。ラストが切ないけど、ちょっと救いがあるのが恩田さんらしいなと^^
でも、大変申し訳ありませんが、恩田さんの作品は、長編の方が好きだなぁ・・・と、思ってしまいました。

〈新潮社 2007.3〉H19.6.23読了