モノレールねこ

オススメ!
時をこえて届くあの頃からの贈りもの。
儚いけれど、揺るぎない―「家族」という絆。
デブねこの赤い首輪にはさんだ手紙がつなぐ、ぼくとタカキの友情(「モノレールねこ」)
夫を待つ時間に取り組んだ白いパズルの中に、犬の気配が(「パズルの中の犬」)
家族をいっぺんに失った中学生の私と、ダメ叔父さんの二人暮らし(「マイ・フーリッシュ・アンクル」)
私と偽装結婚したミノさんは、死んだ婚約者がそばにいると信じていた(「シンデレラのお城」)
ロクデナシのクソオヤジに苦しめられてきた俺に、新しい家族ができた(「ポトスの樹」)
会社で、学校で、悩みを抱えた家族の姿を見守るザリガニの俺(「バルタン最期の日」)

久しぶりの加納さんです。
やっぱり加納さんの作品は良いです。本当に好きです!
「家族」がテーマ・・・なんですかね。
どの作品も本当に好きで、1番が選べません。加納さんにはずっとついていきますよ!もう〜。
「マイ・フーリッシュ・アンクル」のダメ叔父さんの純愛もいいなぁと思ったし、「シンデレラのお城」の偽装結婚した2人も良いし、「モノレールねこ」のねこと2人の小学生もかわいいし。
面白かったのは「バルタン最後の日」ですね。
ヤドカリ目線の作品なんて、初めて読みましたよ^^
私の家にはカメがいますが、こんな感じでうちの家族を見ているのかしらと、読み終わった後にカメを見てしまいました。
いや〜いいわ〜本当に、いいわ〜。
コンプリートしちゃったのが、もったいなく感じる・・・^^;

〈文芸春秋 2006.11〉H19.2.22読了