
オススメ!
草野哲也はいつものように、ファーストフードで長時間労働を終え、帰路についていた。
後ろから抜かしてきた車が、前方で停車しており、再び急発進するのを目撃する。
車のあった場所へ行くと、人が倒れていた。轢き逃げだった。
被害者は既に亡くなっており、手の施しようがなかった。
横山亮太は生まれた時から運のない男だった。
そして今日、轢き逃げされ死んでしまった。
しかし、自分はこの場に留まっている。
何故か自分の姿が見える草野にまとわり付き、犯人を探す事にした。
第16回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
最近、日本ファンタジーノベル大賞受賞作にはまっております^^
「しゃばけ」も「六番目の小夜子」も好きだし。
ウィキペディアで調べて、受賞作をちょこちょこ読んでいこうかな〜と目論んでおります。
そしてこの作品!
面白かったですね〜。新年から素敵な作品に出会えました^^
「死」が絡んでいますが、暗さは全く感じません。
死んでしまった亮太の明るさからかも知れませんね。
まあ、辛いのの裏返しで明るくしていたのかもしれませんが・・・。
草野も優しくて良い奴ですよね〜
何だかんだ言って、同居を許しているし。
亮太が食べたけど現実世界では食べた事になっていなくて、残っている食べ物(ややこしい・・・)を普通に食べるのって凄いことだって思ったんだけど、私だけかな・・・。
南も結局良いやつだったし、しょうちゃんも首ポキポキちゃん(失礼)も可愛かったですね。
接客の心得が、バイトやってた頃を思い出しました・・・。ファーストフードじゃなかったのですが。
草野のお店のスタッフの雰囲気が似てたから。
あんまり思い出したくないんだけど^^;
〈新潮社 2004.12〉H19.1.1読了
この作品も、すごくよかったです。こういう爽やかであたたかい読後感のものって、ありそうでなかなかないので、大当たりでした。