レインツリーの国

オススメ!
中学の時に夢中で読んでいたあるライトノベルのシリーズの事を、向坂伸行は思い返していた。
当時は納得のいかなかったラストを、今はまた違う考え方が出来るようになっていた。
他の人はこの作品をどう思っているのだろう。
そう思い、インターネットを開いた。
そこで「レインツリーの国」というブログを見つけ、自分とは違う小説の考えに驚き、興味を持った。
管理人は「ひとみ」という名の女性だった。
伸行は「伸」という名で、彼女にメールを送ることにした。
返事を期待はしていなかった。しかし、すぐに返事がきた。
それから2人はメールを通して、会話を交わす。
伸行はメールを交わしていくうちに、本当の名前も顔も知らない「ひとみ」という女性に会ってみたいと考えるようになる。

有川さん、2冊目です。
この作品は「図書館内乱」の中で登場するんですよね。今、予約中なので楽しみです^^
私、有川さんの作品好きです。こういう小説大好きです!
こういう恋愛、憧れますね〜
伸行がまっすぐで、彼女の事を考え努力しているのがとても伝わってきました。
こういう男の人、あんまりいないですよ。
でもそれは、伸行の辛い過去から生まれた性格なのだと思いますけどね。
そう思うと、ちょっとせつない気もしますが。
眩しいですよね^^こういうかっこよすぎるくらいの人、小説とかでバンバン出てほしいと思ってる私です。
出てくる人は、やっぱりカッコいい人のほうが良いですからね^m^
内容は恋愛小説ですが、やっぱり「障害」というテーマは切り離せないですよね。
私は福祉を勉強しているので、他の人よりは知識があるとは思います。
でも、だからといって障害を抱えている人の気持ちが分かるかといえば、そうではないんですよね。
本人にしか、その辛さはわからない。
だからといって、障害に対して同情してほしくないっていうのも分かる気もします。
そういう想いが付きまとうので、付き合うのはやっぱり大変だと思うんですよね。
そう考えていくと、やっぱり伸行の関わり方は素晴らしいと思うんです。
相手のことについて知ろうと努力し、思いやる。けど、言いたい事はハッキリ言う。
理想ですよね〜。私もこういう人と付き合いたい!^^;
早く「図書館内乱」も読みたいです。

〈新潮社 2006.9〉H18.12.8読了