日曜日の夕刊

オススメ!
日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて―。
ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小説でラッピング。
忘れかけていた感情が鮮やかに蘇る。夜空のもとで父と息子は顔を見合わせて微笑み、桜の花の下、若い男女はそっと腕を組み…。
昨日と同じ今日なのに、何故だか少し違って見える。そんな気になる、小さな小さなおとぎ話。
(esbookより引用)

重松さんには珍しく(失礼)微笑ましい作品。
いろいろな家族の形が見えました。
12作の中で、ヘタレなのにプライドの高い父ちゃんっていうのが結構多かったけど^^;
12作品の中で、私は「チマ男とガサ子」「カーネーション」「卒業ホームラン」が好きです。
「チマ男とガサ子」はチマチマした男と、とってもガサツな女の子の恋愛物語。正直、私はこんな男と付き合いたくありません^^;
でも、2人はとても微笑ましくて、可愛かったです。ラストも好き。
「カーネーション」は電車の網の上にカーネーションがずっと置かれている。
そのカーネーションが気になっている3人の物語。
このラストもとってもいいのです。凄く感動です。オススメ。
「卒業ホームラン」は少年野球の監督である父と、チームに所属する息子の物語。
父親としては、息子を試合に出させたい。しかし、監督という立場から考えると、息子の実力では試合には出せない。
誰よりも努力しているのに、報われない。なのにどうして頑張る意味がある?娘に言われ、言い返せない父。
でも、その答えを、息子は簡単に教えてくれた。
息子がとっても素直でまっすぐで、可愛いんです。
いつの日か、その努力が報われてくれればいいなぁと思いました。
不思議な話も多いけど、心温まる話です。

〈毎日新聞社 1999.11〉H18.10.26読了