鉄道員(ぽっぽや)

北海道にある美寄駅が、春からなくなることになった。
ここから学校へ通う学生以外ほとんど使うことのない駅。
その駅があと2ヶ月でなくなる。
駅長の佐藤乙松は数十年、ここに住んで鉄道員をしている。
どんな事があっても、時間になると手旗を握り、警笛を吹かなければならなかった。
そのため、犠牲にしたものも多い。
妻が死んだときも、娘が死んだときも、乙松は駅に立ち続けていた。
ほか
「ラブ・レター」「悪魔」「角筈にて」「伽羅」「うらぼんえ」「ろくでなしのサンタ」「オリオン座からの招待状」を集録。

映画化もされたこの作品。
最初に読んだ時、短編だったんだ〜と思った。
映画になるんだから、長編だと思っていたんだけど。
素敵な作品ですねぇ。
人のあったかさがにじみ出てる。
どの作品も素敵だったなぁ。
「鉄道員」も感動的だけど、私は「ラブ・レター」も凄く好き。
切ない話だけど、素敵だった。
この作品って、直木賞受賞作品だったんだね。知らなかった。
それも納得の作品だね^^
世代を問わず、たくさんの人に読んでほしい作品です。

〈集英社 1997.4〉