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制作年度 2006
制作国 日本
監督 熊澤尚人
出演者 三宅健 、伊藤歩 、松山ケンイチ
脚本 熊澤尚人 、まなべゆきこ 、高橋泉
原作 山田悠介
撮影 斉藤幸一
音楽 安川午朗
時間 約100分

「由美ちゃんがいなくなったら、僕が必ず見つける。」
沢武は今年20歳になる。
生まれた町で、深夜のラジオ局に勤めている。
彼には、8年前からひとつの思いにとらわれている。
12歳の時、幼馴染である、武、由美子、知恵、智彦、綾、信久の6人は”親指さがし”というゲームを廃ホテルの屋上で行った。
ゲームを終えたとき、由美子の姿が消えていた。
警察が捜したが、結局見つからずに8年が過ぎていってしまった。
8年たった今でも、武は由美子の家を訪れる。
由美子の好きだった向日葵の花束を持って。
そして今年、8年ぶりに小学校の同窓会が行われる事になった。
偶然、日時は由美子のいなくなった8月13日。この日は、死んだ人が戻ってくる日なのだと、過去に由美子が言っていた。
そして、5人は再会した。
武は言った。
「もう1度、親指さがしをしてほしい。」と。

見に行かないと散々言っていた映画^^;
健君ファンとしては、最初で最後かもしれない(失礼)初主演映画を見に行かないでどうする!
と思いまして、結局見に行きました^^;
そして・・・
行って良かったと思いました。
面白かった!感動しました。贔屓ではないです。決して。
5人それぞれの思いや、武の8年分の由美子への想いとか、表情でよく伝わってきた。
みなさん良い役者さんだなぁと思った。
そして、ストーリーが原作とカナリ違っているね。
それがまた、新鮮でよかったです。
そして、2週間限定で、映画が始まる前に舞台挨拶の時に集録?された5人のメッセージが映し出された。
皆浴衣で、可愛かったよ^^いい特典でした。

これも買っちゃいました。
映画「親指さがし」オフィシャル・ビジュアルブック

5人それぞれ映像だけではわからない裏設定があったらしく、それを知るのも面白いかも。

以下ネタバレです。
原作では箕輪スズという少女が殺された事が発端なんだけど、その人自体が登場しなかった。
サキという、父親に親指を切り取られた少女の話題は出てくるけど、関わりはない・・・のかな?
村人が、「呪いは、過去への罪悪感だ。」と言った。
それが、この映画がホラーだけではないと言われている所以なんだろうなぁと思う。
友情や恋愛も絡んでくるから。
武は小学生の時はリーダーっぽくって人気者。
由美子はもちろん、知恵も武が気になっていた。
信久は由美子が好きだったけど、いつも武が由美子と一緒にいた。
智彦は知恵の事が好きだったけど、自分に振り向いてはくれなかった。
そして、武と由美子は、一応両思いだったのかな^^
だからって言うのもあるかもしれないけど、武が由美子を想う執着心は凄いものがある。
8年も前のことなのに、未だに引きずっているなんて。
普通ならありえないのかもしれない。
でも、それだけ武が純粋で真っ直ぐなんだってこと。
その思いのせいで、幼馴染を犯してしまったっていうのが、尚更切ない。
由美子の呪いではなかった。
由美子は、8年前に死んでしまっていた。
その事実を武が知ったことで、過去の闇から解き放たれたのかな。
その時に突きつけられた現実は、無残なものだったけれど。
知恵が武の後を追わなくて本当に良かった。
智彦と知恵は他の4人の分まで生きていってほしいなぁ。
ホラーは怖くて観れない私だけど、これはずっと見れました。
きっと、「人」「心」「想い」と言うものが関わっているからだと思う。
いい作品でした。きっとDVDも買うんだろうな〜。