壺中の天国

オススメ!
事の発端は一枚の不思議な怪文書だった。
一人の主婦が向かいの人から電波で攻撃されているのだという。
結局その怪文書は、主婦の気が狂っていたために何事もなかったのだが、その怪文書が、意味不明な連続殺人事件へつながっていくのだ。
牧村知子は10歳の娘実歩と、父嘉臣と3人で暮らしていた。
ある日の事、いつも平和な稲岡市で殺人事件が起こった。
被害者は女子高生、フリーター、主婦、老人。
関連性は全くなく、市民は覚えた日々を送っていた。

これは面白い!オススメです。
知子の家族がとってもいい味を出してるんだよねぇ。
周りの人たちもとってもいい人たちだし、事件の真相もなるほどなぁと納得。
知子の家に下宿していた水嶋くんもいいけど、知子はやっぱり正太郎と一緒になってほしいなぁと思いました^^
フィギュアと盆栽が散りばめられた家もなかなか素敵だと思う^^
孫の好きなアイドルを一生懸命知ろうとするおじいちゃんが私は結構ツボでした。
ジェネレーションギャップがあるのが、何かかわいいんだよねぇ。

〈角川書店 2000.9〉H14.1.15読了