宇宙のみなしご

オススメ!
両親の仕事が忙しく、いつも一緒にいる姉弟の陽子とリン。
いつも近所を遊び場として、面白い遊びを考えていた。
リンが中学生になり、陽子が中2になった時、陽子は2週間登校拒否をする。
そのとき、2人は屋根に登る遊びを思いつく。

発想が素敵だよね、森さんの作品って。
屋根に上るって言う提案。
姉弟2人が寄り添って、ちょっと孤独を抱えて過ごしていることがわかる。
これは児童書だけど、大人にも読んでほしいって思うね。
子供の感情というか、気持ちが凄く伝わる作品だって思った。
今、こういう子供多いと思うんだ。
両親が働いている事がいいとは思うんだけど、子どもとの関わりの時間は作るべきだよね。
2人がちょっとひねくれてて、かわいらしくって好きです^^

「ぼくたちは宇宙のみなしごだから。ばらばらに生まれてばらばらに死んでいくみなしごだから。自分の力できらきら輝いていないと、宇宙の暗闇にのみこまれて消えちゃうんだよ。」

〈講談社 1994.11〉H14.3.3読了