苗坊の徒然日記

読書とV6をこよなく愛する苗坊が気ままに書いてます。 お気軽にどうぞ。

誰か−Somebody− 宮部みゆき4

誰か ----Somebody

夏の住宅地で自転車に轢かれ志望した事故があった。
死亡したのは梶田信夫。
事件の犯人は誰なのか。
犯人追求において、梶田の娘、聡美と梨子が立ち上がる。
梶田は今多コンツェルンの社長の運転手を勤めていた。
そこで、社長の娘婿の杉村が協力する事になった。

なんというか・・・展開が思わぬ方向へいったって言う感じかな。
私にとっては。
杉村と菜穂子の馴れ初めが凄くかわいい。
娘もかわいい。
家族みんないいんだよねぇ。
この家族が1番まともな気がしたよ。
最後の聡美が杉村へ投げかけた言葉。
人として最低だよ。自分の事しか考えてないよねぇ。
ダメだよ、そんな事いっちゃ。

〈実業之日本社 2003.11〉H16.6.27読了

魔性の子 小野不由美4

魔性の子

オススメ!
教育実習のため、母校に戻った広瀬は孤立している生徒、高里に会う。
彼をいじめた者は”報復”ともいえる不慮の事故に遭うのだ。
広瀬は、高里と自分が似ている気がした。
だから、何かあっても高里をかばっていた。
しかし、段々報復はエスカレートしていく。
なぜ、高里と関わると事件は起きるのか。
それは、高里が幼少の頃に経験した”神隠し”に隠されていた。

「十二国記」シリーズの番外編(?)です。
十二国記を読んでいても読んでいなくても楽しめると思うよ。
でも、読んでいる方がよりわかりやすいかなぁ(どっちだよ)
私はシリーズを読んでから読んだけどね。
主人公と高里は雰囲気は似ていたのかもしれないけど、カナリ違うよね。
世界が違うって言うのもあるけど、高里は本当に違う世界に存在している人なんだよね。
でも、主人公は途中から被害妄想のようになってきて、高里と一緒だと思い込んでいるんだよね。
逃げになってる。
それはダメだよね。
どんなに辛くっても、今いる場所で生きていかなきゃいけないのにね。
とか、思って読んでました^^

〈新潮文庫 1991.9〉H16.7.28読了

My BEST BOOKS 2005 ベスト10

初めて、本のランキングなんぞをつけてみようと思いました。
でも、今年は60冊しか読めてないんですよね。
それで10位までを決めるのはどうかと思うのですが。
ま、いっか。
と思い、ランキング付けをしてみました。
興味のある方はどうぞ。

第1位 チルドレン 伊坂幸太郎
伊坂さん初読作品でした。いや〜大好きになりました。一気にはまりました。
陣内は最高です。というか、こういう考えの人間を生み出せる伊坂さんが素晴らしいと思いましたね。
発想が本当に凄いです。

第2位 容疑者Xの献身 東野圭吾
久々の東野作品でした。すごかったです。とにかく凄かった。
ここまで人を愛せるのか。
無償の愛を感じました。それが、少し誤った方向へ向かっているのだとしても。
ラストは何度も読み返したいほど、良いです。

第3位 死神の精度 伊坂幸太郎
死神の千葉が良かったです。頭脳明晰と思いきや、なんとも抜けていてその ギャップがよかったり。私は「死神対老婆」が1番好きです。

第4位 スペース 加納朋子
「駒子シリーズ」第3弾。
10年以上ぶりのシリーズ作品。駒子と文通相手との微妙な接点がよかった。

第5位 ハリーポッターと炎のゴブレット
久々に読んだハリーポッターシリーズ。ハリーたちがちょこっと大人になっていたし、前作とのかかわりもあったりして、面白かった。
次回作にも結びつくみたいだし。次回作も楽しみ。

第6位 重力ピエロ 伊坂幸太郎
またまた伊坂さん。
ホント、いいんだもん。まず、泉水と春の兄弟愛が素晴らしいと思う。
お互いを思いやり、自分を犠牲にする姿とか、これが兄弟の愛の形なのかなぁと思ったよ。
遺伝子ではつながってないんだよ、兄弟は。って、思わせてくれました^^

第7位 蒲公英草紙 常野物語 恩田陸
ファン待望の常野物語の続編。
やっぱり素晴らしかった。
常野の人々はどうしてこんなにも純粋無垢で、美しいんだろう。
峰子や、聡子には幸せになってほしかったなぁ。

第8位 天使のナイフ 薬丸岳
衝撃でした。難しい少年犯罪についてを描いているのに、難しさも辛さもあまり感じなかったです。
重過ぎないというか。。。
被害者側、加害者側、両方に焦点を置いているのがいいですね。
いろんなどんでん返しも最高です。
注目の作家さんですね。

第9位 SPEED 金城一紀
ゾンビーズ最新刊。やっぱり彼らは最高です。
「フライ、ダディ、フライ」の女の子バージョンっていう感じですが、それでもいいんです。
彼らは最高だから。爽快感が本当に凄いんです。
最高です。

第10位 天使の梯子 村山由佳
「天使の卵」の続編。歩太と夏姫の10年後を描いている。
賛否両論ですが、私はとても良かったと思ったんです。
絶対に2人は、傷を抱えているはずなんです。それがどう拭い去る事が出来たのか。それを知る事が出来てよかったって思いましたね。
これから幸せになってほしいと思いました。


こんな感じです。
1位、2位はダントツです。
だって面白いんだもん。
そして、今年は伊坂さんと出会えたことが良かったと思います。一気にファンになってしまいました。
あの奇抜さ。想像力には脱帽です。最高です。コンプリートを目指します!
来年こそは、もっといっぱい読みたいですねぇ。
今年よりは多く読む事を目標としたいと思います^^

溺れる魚 戸梶圭太1



溺れる魚

罪を犯した謹慎中の秋吉、白州が罪のもみ消しと引き換えに、公安の石巻刑事の内偵を命じられた。
石巻刑事はある企業の脅迫事件の犯人を追っていた。
しかし、彼は毎晩バーに顔を出し、正体を隠して常連客と話をしている。
その真意について調べる。
そしてそれは思わぬ方向へと変化していく。

ダメです・・・私はついていけません。
映画化されていて、見てはいないんだけどどんな内容か知りたかったので読んだんだけど。
こんなないようだったのね・・・。
怪しげだし、ポンポン人は無残に死んでいくし、文章もイヤ。
何とか最後まで読んだという感じでした。

〈新潮社 1999.11〉H16.5.6読了

ネクロポリス 恩田陸4

ネクロポリス 上
ネクロポリス 下

V.ファーことファーイースト・ヴィクトリア・アイランズでは、毎年「ヒガン」の1ヶ月にある場所へ赴く風習がある。
孤島アナザー・ヒル
ここに、ヒガンになると「お客さん」がやってくる。
「お客さん」とは、すでに亡くなっている人々の事を指す。
唯一、故人と出会える場なのである。
といっても、必ず会えるわけではない。毎年会える人もいれば、何年も会えない人もいる。
V.ファーに住む人々が、入る事を許される場所。
ジュンイチロウ・イトウは東京大学の大学院生。文化人類学を専攻しており、特に民俗学を学んでいる。ずっと、ヒガンの風習の調査を希望していた。
V.ファーに住むハナ、マリコ、リンデとの親戚関係を立証でき、ついに憧れの地へと行けることになったのである。
今年のヒガンはいつもとは違っていた。
「血塗れジャック」によって、ヒガンは注目を集めていた。
「お客さん」は嘘をつかない。「お客さん」の証言を元に、犯人を割り出そうとしているのだ。
しかし、それだけではない。
アナザー・ヒルとV.ファーの境界線とされる鳥居で、人が殺されていたのだ。

恩田さんの超大作(?)の最新刊。
上下巻でカナリ分厚い。
ミステリのような、違うような。
途中で何度もおこる事件とその謎解き。流石恩田さんっていう感じがしました。
引き込まれていったよ〜
何度も謎が出てきて、どうなってくんだろう。って、わくわく半分、恐怖半分で、読んでました。
特に下巻は恐かったです。ホント。
凄く面白かったんだよ。
謎は深まるばかりで、どういう結末なんだろう。。。って、凄くわくわくしてた。
でも、私はラストはちょっと好きになれなかったかな。。。
拍子抜けしちゃいました。
なんで〜って、思っちゃったの。
凄く壮大で、素晴らしい世界なのに、最後がえ?って思ってしまったのよ。
それが、ちょっと残念でした。
でも、過程は本当に好きです。この世界観は素晴らしいと思います。
それに、ジュンの存在も良かったなぁ。
全然大学院生って感じはしなかったんだけど^^;
ぽーっとしてて、何だか放っておけない感じ。
ハナやマリコに押されてタジタジしている姿とか、微笑ましかったなぁ。

〈朝日新聞社 2005.10〉H17.12.29読了

砂の器 松本清張4



砂の器 (上巻)


砂の器 (下巻)

国電蒲田駅で、一人の男の死体が発見された。
あまりにもひどい姿で発見されたため、被害者特定もままならない。
迷宮入りしそうになったこの事件。
警視庁の今西栄太郎が立ち上がった。
若手刑事の吉村刑事と共に、事件解明に挑む。

ドラマや映画で何度も映像化された作品。
昔の作品だから、読みにくいかなぁって思ったんだけど、そんな事はなかったです。
面白く読みました。
凄く展開が激しいわけではないけどでも、飽きたりは決してしない。
今西刑事が、事件に対して一生懸命なのが伝わってきます。
有休と自分のお金を使って地方の事件に関する場所へ赴いたり、何度も何度も聞き込みをしたり。
努力の結果だと思いました。
こういう刑事ばかりだったらいいのになぁと思いました。

〈文芸春秋 1971.9〉H16.4.11読了

クレオパトラの夢 恩田陸4



クレオパトラの夢

神崎恵弥は双子の妹、和見を東京へ連れ戻すためにH市へやってきた。
和見は一回り年上の若槻慧という大学教授と不倫関係になり、若槻教授を追いかけてH市へと渡ったのだ。
家族代表として、恵弥が派遣されたのである。
しかし、恵弥にはH市に来るもう一つの目的があった。

「MAZE」の恵弥が登場します。
でも、作品の雰囲気は全然違う。
こっちの方が恐さはないね^^;
でも、流石恵弥の妹。隙を見せないねぇ。
2人が普通に会話をしているのに、真相を探り合っているような緊張感は伝わってきた。
こんな会話、兄妹でしたくないよねぇ。。。なんて^^;
もう一つの目的の結果は・・・私は理解する事があんまり出来ませんでした−−;
頭悪いなぁ、自分。
でも、ここまで頭がよくって真実を隠す事のうまい人ばっかりだと、読んでるこっちは、全員の想いを把握するのが大変、大変。
結局全部は理解できなかった気がするなぁ^^;

〈双葉社 2003.11〉H16.1.14読了

ブルーもしくはブルー 山本文緒4

ブルーもしくはブルー

エリートの佐々木と結婚をした蒼子。
だが、上手くいかず、6回目の結婚記念日は年下の恋人と旅行中。
蒼子は福岡で昔の恋人と結婚しているもう1人の自分に出会う。
もしも、昔の恋人、河見と別れずに結婚していたのなら、そうなっていた人生。
2人は入れ替わる事を決める。

何年か前にNHKで放送されていたドラマの原作ですね。
これは原作の前に映像を見ました。
そのドラマが良かったから、原作も手に取ったのね。
結末は私はドラマの方が好き。
ドラマのほうが現実味はないのかもしれないけど、幸せになったから。
やっぱりハッピーエンドがいいよね〜。
ドラマと本の結末が全然違ったからびっくりしちゃった。
期待してたのと違ってたし。
原作も勿論面白かったけどね。

〈角川文庫 1996.5〉H15.12.22読了

蹴りたい背中 綿矢りさ2

蹴りたい背中

ハツは中学の時に仲の良かった絹代が、今では1つのグループの一員となり、高校では孤独だった。
同じようにクラスで疎ましい存在とされている、にな川に気が付いた。
彼は、オリチャンというモデルのファンだった。
むしろ、追っかけといってもいいかもしれない。
ハツは、かつてその女性に会ったことがあり、その発言からにな川と行動を共にするようになる。

芥川賞受賞作品。
でも、何で賞を取ったのかわからないくらい、私はどこがいいのかわからない。
酷評?でもそうなの。
ハツが何でここまで孤独を選ぶのか分からない。
仲がいいなら、別に一緒になっても良いと思うんだけどなぁ。
にな川も好きになれない。
普通に好きならいいけど、やっぱり追っかけっぽさがある。
2人とも好きになれないんだから、良い作品とは思えないよね^^;
この作品が好きな人、ごめんなさいm(_ _)m

〈河出書房新社 2003.8〉H15.12.6読了

朽ちた樹々の枝の下で 真保裕一3



朽ちた樹々の枝の下で

森林作業員として働いている尾高健夫は、妻を事故で亡くし、周りの同情や慰めから逃れるために札幌から上富良野へ移り住んだ人間である。
林の中を歩いていたら、一人の若い女性が倒れていた。
彼女を診療所へ連れて行ったが、彼女は次の日には姿を消していた。
彼女は何故林の中へいたのか。そして、何故逃げ出したのか。
健夫は彼女の行方を捜す。

これは、自衛隊が絡んできていてなんとも堅い言葉が出てきますねぇ。
主人公がここまで彼女の事を考えているのが、奥さんに対する思いとリンクさせているのかなぁって思ったんだけど、彼女がどうしてそこまでして真相を知ろうとしているのかがあんまり伝わってこなかったな。
それが、ちょっと残念かも。
にしても、警察とか自衛隊とかがテーマになるものってどうしてこう腹が立つのかしら。
不条理さを出さないと話にならないのかもしれないけど、凄く憤りを感じる。
個人的には診療所の栗原医師が好きです^^1番人情的で、ステキだねぇ。安心する感じだわ。

〈角川書店 1996.3〉H15.11.23読了

黄泉がえり 梶尾真治4



黄泉がえり

熊本県の一部で、死者がよみがえる現象が起こった。
ちょっと前に亡くなった人から、何十年も前に亡くなった人まで、家族の前に現れた。
間違いなく本人なのだが、昔と性格が少し異なっていたり、少し違和感を感じた。
しかし、家族は再び出会えた事に喜びを感じる。
時が経つに連れて、その時間も長くはないことに気付かされる。

映画化されてから、原作を知りました。
原作を読んでから、カナリ後に映画を見ましたが、結構ストーリーが違ってましたね。
でも、どっちも好きです。
原作もいいですね。
人を思う心の偉大さを知った気がします。
どっちも、ラストは感動して涙が出ました。

〈新潮文庫 2002,12〉H15.11.12読了

まひるの月を追いかけて 恩田陸4



まひるの月を追いかけて

異母兄弟の研吾が失踪した。
研吾はフリーのカメラマンで、取材の仕事をうけている最中、姿を消したらしい。
静は研吾の恋人である優佳利と共に京都へ行き、研吾の最後にたどったルートを巡る。
不思議な関係の2人旅。
そのなかで、数々の謎が巡り、明かされていく。

これは、「黒と茶の幻想」に似ているのかな。
主人公が旅をして、その中で数々の謎が明かされていく。
京都には修学旅行で行ったけど、また再び行きたくなっちゃったな^^
大きな展開はないんだけど、そののんびりさがいいのかもしれない。
主人公が凄く若いわけでもないし、感情が分かりにくい部分もあったけど、落ち着いた作品という印象かな。
研吾についての謎が結構明かされていくのよね。
研吾の想い人にはちょっとびっくりしました。
ラストは、なるほど〜。という感じ^^

〈文芸春秋 2003.9〉H15.10.24読了

くらのかみ 小野不由美3



くらのかみ

大叔父に死が近づいている。
遺産相続のために大叔父の家に集まった。
集まった子ども達は暇を持て余している。
そこで、本家の末っ子、大学生の三郎おじさんから「4人ゲーム」の話を聞き、早速やってみる事に。
暗くした部屋の四隅に四人の人間が立ち、順番に肩を叩きながら、ぐるぐる部屋をまわるというゲーム。途中で人がいなくなり、終わりになるはずなのに、やり始めるといつの間にか人間が5人に増えて、いつまでも続いてしまう。と言う奇妙なゲーム。
子供たちが行うと、子どもが一人増えていた!
家の中でも食中毒など次々事件がおき、あわただしい雰囲気に。
大人たちは子どもが1人増えた事に気が付いていない。
座敷童子は一体誰なのか?
また、事件の犯人は?

久しぶりの小野さんの新刊と言う感じ。
ストーリーは、ちょっとしたミステリーかな?
凄く恐いわけじゃないね。
恐い話をされて実際にやってみるって言うのは子どものすることだよね〜
好奇心旺盛。
大人は子どもを大人しくさせるために話すんだけど、逆効果なのよね^^
事件はどきどきでしたが、子供たちが事件に挑む姿はかわいかったです。

〈講談社 2003.7〉H15.10.31読了

流星ワゴン 重松清4



流星ワゴン

一人の男が電車を待っていた。
生きようという気力をなくした和樹。
妻の美代子がテレクラを頻繁に利用しており、息子の広樹はいじめに遭った事でひきこもり、家庭内暴力をしている状態。
そして本人は、リストラにあった失業者。
もう死んでもいいかな。と思っていると、ワイン色のオデュッセイに乗った父子に会う。
その車に乗り込み、和樹は「大切な日」を訪れる。
人生の歯車が変化したきっかけとなった日々。
そこで、自分と同い年となっている父親、チュウさんに出会う。

ずっといろんな方がオススメされていたので、読んだ作品。
今の時代背景を再認識させられる感じがします。
こういうバラバラな家庭だって、多分少なくないと思うし。
和樹が幸せだった頃に戻りたい気持ちがあって、その岐路に直面しているのに変われないもどかしさは強く伝わってきました。
ラストはもの凄く変化したわけではないけど、それがふさわしいのだと思う。
この家族が、幸せになってくれる事を願います。

〈講談社 2002.2〉H15.10.17読了

魔法があるなら アレックス・シアラー4

魔法があるなら

リビー、ママ、アンジェリーンは大きな高級デパート、スコットレーズに向かっている。
閉店直前にママがベットの下に隠れろゲームをしよう!と言い出した。
その間に店は閉まり、3人だけが残った。
3人のデパート暮らしが始まる。

面白い設定だよね。
お金がなくて生活が大変なこの家族。
でも、母親は前向きで明るくて、いいわ〜。
人に見つかっちゃうんじゃないかとハラハラするし。
ちょっとした冒険だよね^^
かわいらしかったわ〜

〈PHP研究所 2003.2〉H15.9.26読了

若葉のころ 長野まゆみ4

若葉のころ

K大2年になった凛一は1年になった正午と2人で千尋の家の離れに暮らしている。
ある日、突然外国へ行ったはずの有沢が現れた。
有沢に惹かれていくが、氷川の事を消し去る事は出来ない。
しかし、氷川のフットボールの情報が他大学へ流出し、凛一が疑われる。
やはり、氷川に近づいてはいけない。
会ってはいけないのだと、離れようと考える。

完結編です。
凛一ってば、いろんな人に想われていいね。
って、何嫉妬してるんだ、自分^^;
氷川も有沢も、凛一への思い方は違えども、考えてるんだよね。
くぅ〜羨ましい話だ。
最後の氷川の言葉は良かったですね。

〈集英社 2001.11〉H15.9.19読了

不安な童話 恩田陸4

不安な童話

女流作家・高槻倫子の遺作展へ行った古橋万由子は強烈な既視感に襲われた。
高槻の息子、秒に「あなたは25年前に殺された母の生まれ変わり」と、告げられる。
半信半疑のまま、万由子は秒と共に倫子が残した4枚の絵を彼女の知り合いに渡していった。
しかし、それと同時に奇妙な事がおこり始める。

これは、ホラー・・・なのかな?
本当に万由子は生まれ変わりなのか!?
次々分かる25年前の真実。
謎がちょっとずつ解決していくんだけど、ラストは「ん?」って思ってしまった^^;
過程が面白かっただけに、ラストだけ残念でした。
でも、面白かったんだよ!
うん。

〈新潮文庫 2002.12〉H15.9.27読了

海を飛ぶ夢5


Story
『オープン・ユア・アイズ』のアレハンドロ・アメナーバル監督によるドラマ。四肢麻痺の障害を持つ主人公の男性が、尊厳死という魂の解放を求めて繰り広げる“闘い”を描く。2005年アカデミー賞外国語映画賞ほか、多...(詳細こちら

人の”尊厳”って何なんだろう。
そう思わずにはいられない。
自ら死を選ぶのは自殺なのかもしれない。
でも、ただ辛いだけなのに生きているのはその人にしか分からない辛さがある。
自分は死にたいと思っていても、やっぱり家族は認める事はできない。
ずっと介護していた人だって、一緒に暮らしている人だって、死にたいって思っているって言われたら、どう思うだろう?
凄く、難しい問題だよね。
法律で認められていても、ちゃんとした答えは出ないと思う。
主人公ラモン・サンペドロは、実在した人物なんだね。
見た後で知った。
もし自分がこの立場だったら。
そう考えずにはいられない。
私が死にたいと思っていたら、素直に死なせてほしい。
でも、家族が死にたいといっていたら、私は反対する。
やっぱり、解決しないなぁ。
「自由」とか「尊厳」とか「自分とは何か」とか、考えさせられました。

彼等 長野まゆみ3

彼等

高3になった凛一は氷川の近くへ行きたいためにK大を受ける予定である。
かつて父の門下であった千迅が現れ、凛一の淹けた花をけなして彼をからかう。
そして、従兄弟の正午が心に傷を負い、凛一が巻き込まれる。
何もかも投げ出したくなる時に、凛一は逃げこめる大切な場所があった。

第3弾です。
これが1番良く分からず・・・。
享介と凛一は遠距離だしね^^;
展開がない分、物足りなかったです。
花の家元になるような人は千迅のような人間なのかなぁなんて、思ったりした。
正午が元気になってくれるといいなぁ。

〈集英社 2000.5〉H15.9.19読了

碧空 長野まゆみ3

碧空

凛一が享介とであって1年半の月日が流れた。
凛一は高2になり、享介はフットボールの強い京都の大学に進学した。
凛一は1つ年上の有沢改という人物に出会う。
彼は“普通”の男である。しかし、凛一に近づき、もてあそぶ。
そんな彼に、戸惑いながらも惹かれて行った。

2冊目から凛一があまり好きじゃなくなってきました。。。
純粋無垢な綺麗な男の子かと思ったら、意外とそうでもなくて・・・^^;
私はちょっと好きになれないかも・・・
誰を好きになっても良いと思うんだけど、どちらも諦められないというような感じがなんとも・・・
これからはどうなっていくのかしらと、気にはなったね。

〈集英社 1998.11〉H15.9.14読了

蛇行する川のほとり 恩田陸4



蛇行する川のほとり (1)


蛇行する川のほとり (2)


蛇行する川のほとり (3)

高校の演劇部の背景賀を描くために、先輩の香澄と芳野に誘われて、毬子は香澄の別荘へやってきた。
友人の真魚子に、気をつけろといわれ、別荘の場所にたどり着いた時には見知らぬ少年にも行くなと言われた。
戸惑いつつも、毬子は合宿に参加する。
知り合いの暁臣と、駅であった月彦とも合流し、共に過ごす事になる。
話をしていくと、10年以上前におきた殺人事件の話となる。
迷宮入りになった事件で、未だに解決していない事件だった。

3作に分かれている作品。
どれも、気になるところで終わっていて、ついつい止まらなくなってしまった^^;
この10年前の事件について語られてるんだけど、それがまた恐怖をそそる感じで引き込まれました。
恩田さんの作品は、高校生を書くのが凄く上手い。そして、過程が面白い。
結末に納得のいかないときもあるんだけど、これは納得。
不思議な雰囲気が凄く好きです。

〈中央公論新社 1.2002.11 2.2003.3 3.2003.8〉H15.12.31読了

白昼堂々 長野まゆみ3

白昼堂々

家元を祖母に持つ原岡凛一。
身体が弱く、進級試験の日も体調を崩し、従兄弟の省子が変わりに受けた。
その事実を後で知り、省子に試験を受けた変わりに美術館の監視係を頼まれる。
そこで、氷川良介に出会う。
良介は凛一を省子と間違えていた。
凛一は、彼に恋をした。

う〜ん・・・こういう世界の本だったのね・・・という感想^^;
知らずに読みました。
しかも4冊続くと言う・・・ここまできたら全部読んでやろうじゃないかという気になり。
もどかしかったね〜読んでて。
ここで言いなさいよ!とか、考えながら読んでました^^;
でも、三浦しをんさんの「月魚」の方が好みかな。。。
なんて・・・
凛一も、良介も嫌いじゃないです^^

〈集英社 1997.9〉H15.9.13読了

黒と茶の幻想 恩田陸4



黒と茶の幻想

大学時代の友人、彰彦、蒔生、節子、利枝子はY島に旅行をしにきた。
過去の謎を解き、過去を見つめる旅。
自分を見つめ直す旅。
壮大な自然に囲まれながら旅を続け、4人はそれぞれの謎を解明していく。

これは・・・長いよね^^;
凄く分厚いし^^;
でも、面白くてどんどん引き込まれていきました。
4人それぞれの過去や傷を抱えていて、それが解明されていくのが面白かった。
読んだ時は気が付かなかったけど「麦の海に沈む果実」と、関係しているんだよね。
私はホント鈍いから^^;
気が付かなかったんだよね〜
あ〜失敗した。
機会があったら再読したいです。

〈講談社 2001.12〉H15.9.10読了

さおり&トニーの冒険紀行 ハワイで大の字 小栗佐多里4

さおり&トニーの冒険紀行 ハワイで大の字

さおりさんとトニーさん夫婦が海外へ!
著者初の爆笑海外ルポ!
ハワイ四島珍道中! 二人が南国で見つけたものは?

南国へ海外旅行にいった2人のルポ。
相変わらずステキな夫婦ですね^^
観光名所だけでなく、田舎の方まで行っていて。
人のあったかさも分かったかな^^
でも、私が現地に行ってないから分かりにくいなぁって思ったところもあったんだけどね。
まあ、それは私が行ってないんだからしょうがない。
面白かったです。
私も海外行ってみたいなぁ・・・

〈ソニーマガジンズ 2005.11〉

理由 宮部みゆき4

理由

東京都荒川区にあるヴァンダール千住北ニューシティで4人もの人が殺された。
4人一家殺害とされていたが、実は4人は全くの赤の他人だった。
なぜ赤の他人同士が一緒に住んでいたのか。
犯人として石田直澄が挙げられた。
彼は逃亡しており、探すのに時間がかかった。
そして、発見された時、ようやく真相が明らかとなる。
殺されたのは一体誰だったのか。
真相は”家族”に隠されている。

これは面白かったよ〜
被害者とか、犯人の身近な人たちに聞き込み調査がおこなわれていて、それがずっと続いてるのね。
それが段々入り組んできて、真相に近づいてきた。
そこが凄い。
まさか、そんな結末とは。
面白かったです。
映画は見ていないんだよね。
見てみようかなぁ・・・

〈朝日文庫 2002.9〉H15.8.24読了
自己紹介
苗坊と申します。
読書とV6を愛してやまない道産子です。47都道府県を旅行して制覇するのが人生の夢。過去記事にもコメント大歓迎です。よろしくお願いいたします。
Categories
Archives
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
Recent Comments
ブログリスト
カウンタ





  • ライブドアブログ